2010年度後期技能検定(1級)実施報告
2010.10.13
日時 2010年10月2日(土) 13:00〜16:00
場所 神奈川県立体育センター 第2体育館
内容 太極拳1級技能検定
審査員 石黒泰子、山田光代、白井幸子
スタッフ 椎名功、大井俊夫、清水恵、加藤美佐恵
受験者 申込 85名 出席 84名 欠席 1名
講習会 審査を担当した3名が、午前10時から12時まで、2時間に亘って行われた事前講習会の講師を務めました。
講習会参加者は80名、3班に分かれ午後からの試験に向けて、受験生も講師も一生懸命に取り組みました。
検定 今回、何名かの方が不合格となりました。その理由を端的に申しますと、合否判定の目安としている、2007年4月14日に作成され機関紙「武術太極拳No212」に発表された「初段・2段検定 新合否判定基準」と明らかに相違している事です。1級の合否判定ですので、それぞれの基準についてはかなり低く設定していますが、それでも満たしていない方が多数いました。
初段検定合否基準
下記の4項目を基本的に満たしていれば合格とする。
1. 歩型、身型、手型と動作の路線が、おおむね要求通りである事。
2. 立身中正が、おおむね保てている(臀部、上半身、頭部がおおむね中正であること。明らかな傾きは不可)。
3. 速度がおおむね均一であること。
4. 定式において基本的に上下動作の協調一致があること。
今回多数発生した事例
1. ・後座の時立ち上がってしまう。
・後座が単なる後ろへの移動になっている。
・弓歩の完成時の蹴り出しがまったくない。
・弓歩の後ろ足の踵が浮く。
2. ・歩幅が異常に広く臀部が歪む。
・太極拳らしい連綿不断の動きがない。
・特に本番では緊張して形だけの動きになっている。
3. ・套路が覚束ない。
・突然止まり、又突然動き出す。
・途切れ途切れの動作になっている。
4. ・胯が硬い。
・体をリラックスして、上下の動作をうまく協調一致出来ない。
等々1.〜4.まで全部に問題が多数発生していました。
このままの状態を続けますと、健康障害を引き起こす恐れが多分にあるのでは、と感じました。
今後の練習並びに受験に際しては、ご本人はもとよりですが、ご指導下さる皆様方も、上記に充分ご留意の上、適切にご指導くださる様、重ねてお願いいたします。
白井講師 石黒講師 | スタッフ 加藤さん 清水さん | 大井さん 椎名技能検定委員長 |